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NHKの朝ドラ{舞い上がれ}を見ていたら、過去の出来事を思い出しました。
今日のドラマでは、主人公の「舞ちゃん」が東大阪の中小企業を活性化しようとする会社を起業するものですが、目的は一つ一つの会社はそれぞれに特徴を持った技術を持っているのに、お互いが価格競争をして結局は「つぶしあい」のようになっている。
そうではなくて、そういった会社の得意技術をコーディネートしてお互いの技術を持ち合って一つの商品を提案して注文を取っていこうというものでした。
この発想の中にあるのは、一般的に製造にかかわる中小企業では営業する(新しいお客様を探す)という意識が希薄な会社さんが多いと思います。
従来からのお客様を大事にするという意識が強いと他社からの引き合いが仮にあっても拒否する意識が強く出てしまいます。
昔、東京都大田区にはいろいろな中小企業(製造業)が集積していました。
そこでは、独特の商習慣がありました。
「横持だったか?横渡しだったか?」専門用語でいえば、金属を●丸く削るのを専門とする会社、金属を■四角く削るのを専門とする会社、研磨を専門とする会社等々、各工程ごとにそれぞれの専門メーカーが工業団地の中に集合してそれぞれが助け合って仕事をやりくりしていました。
一見するとすごく効率が良さそうに見えるのですが、一つ重大な欠陥がありました。
それは、ひとつの専門メーカーがいなくなると歯車の回転がぎこちなくなります。
それが2社、3社と増えてくると成り立たなくなります。
当時は、それをコントロール(コーデイネート)する機能がなかったのでみるみる崩壊していきました(分散)。
今回では、そのコントロールする立場に「舞ちゃん」の会社がなりそうです。
あとは「舞ちゃん」の会社に協力的な会社がどれだけあるかです。
この先とっても楽しみなドラマ展開になってきました。