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人災

線状降水帯が猛威を振っています。
先週末は静岡県熱海市が土石流で大きな被害を受けました。
まだ行方不明者の捜索が続いているのですが土砂の量が多すぎて簡単にはいかないようです。
そして、今は鳥取県、島根県で線状降水帯が居座って一部では非常に危険な状態になり避難が始まっています。
静岡県熱海市の例があるので避難の動きは速いようです。
先日書いた「日本列島ではここが安全という場所は何処にもない」という言葉を思い出しながらニュースで紹介された鳥取県のハザードマップを見ていたら「なるほど!」というぐらい鳥取県のほぼ全域に洪水の恐れがある河川の印が付いていました。
「逃げ場所が無い!」と一瞬思いました。
全部が氾濫するとは思えませんが、「身近な近所の川が氾濫するかも」と思ったら夜もろくろく熟睡できそうにありません。
以前、当社の事務所は名鉄鳴海駅の近くに有りましたが、平成3年の台風18号の時大雨で天白川と扇川の合流点で水が溢れ鳴海駅が一部水没しました。(中央発條の工場も床上浸水してトヨタの車の生産が止まりました。)
この時以来大雨が降ると会社が床上浸水しないか心配が増えました。
この当時、なぜだか知りませんが東名ケーブルテレビが大雨が降ると扇川の状況を夜中中中継していました。
その当時、扇川でなぜ水が溢れたか?観察したのですが原因は簡単に解りました。
扇川は鳴海駅を過ぎる(名古屋方面へ向かって)と一号線と交差します(大慶橋)。
交差する前に名鉄名古屋本線が扇川の鉄橋を通ります。
この鉄橋が問題でした。
この鉄橋が作られたのは扇川上流が住宅地として開発される前だったので旧河川の時の川幅の鉄橋でした。
その後、住宅地開発が進むと住宅地からの雨が一気に扇川に流れるようになり上流で洪水が発生したことがあります。
それで河川改修ということで上流の川幅が広くなりました。
但し、名鉄電車の通る鉄橋の幅は依然のままだったので鉄橋の所は狭く、其処で水が溢れてしまいました。
鉄橋の幅は今もそのままで変わっていません。
その後鳴海駅近辺の名鉄線は高架になったのですが、鉄橋の幅は元のままなので大雨が降ると先回と同じように川から水が溢れて近辺は浸水の被害になると思っています。(バックウオーター現象)
現在当社はその場所から移転したので差し迫った危険はありませんが、次に鳴海駅近辺で水害が起こった時は人災だと思います。

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