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ECMO
2021.02.22
今日の朝日新聞に「エクモ 命支える最後の砦」という命題で医療機関の課題が掲載されていました。
新型コロナウイルス患者の命を守る「最後の砦」とされる装置、ECMO(体外式膜型人工肺)についてです。
この装置は人間の肺が機能しない時に代替するものです。
従来から肺疾患の患者さんの病状が悪くなった時に使用されていました。
(インフルエンザなどでも呼吸困難になった患者さんも使用しています。)
コロナ感染の重症患者(肺が重症化する)さんもこのECMOの世話になります。
このECMOは24時間体制で管理されています。
最大で一人の患者さんに10人の医療従事者が関わることになります。
そしてある程度の経験が求められ日本にはECMOが2,200台ぐらいあるそうですが担当できる医師が圧倒的に少ないそうです。
少ない医師と最大10人のチームが必要となります。
「医療崩壊」という記事や言葉を何度となく聴きましたがこの記事で納得出来ました。
ニュースではベッド数のことが主に発表されていましたが、実際はこのECMOにかかっていたわけです。
ニュースなどでは、専門家らしき人が日本の病院は・・・だからダメなんだ!こうすればベッド数はいくらでも空くというようなことを言っていましたが、全くの的外れでした。
ECMOとそれに関わる医療従事者にかかっていたわけです。
この記事の末尾?に非常に深刻なことが書かれていました。
ECMOで生きているけど肺が機能しなくなり治る見込みがない患者さんをどうするのか?
コロナ患者が増えてECMOを必要とする患者さんが増え、そしてECMOを使用すれば完治するをと解っている患者さんをどうするのか?
はっきりしたルールはなく「グレーゾーン」ということです。
これもまた、お医者さんに重い負担となります。