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加工単価
2022.04.01
今朝は寒かったですが、今はかなり温かく感じます。
ここ数日、ステンレスの加工でトラブっています。
溶断したステンレスを加工するのですが、加工する治具の切削用のチップの持ちが良くありません。
溶断面が高熱で溶断するために少し硬くなっているために衝撃となってチップにぶつかるので簡単に欠けてしまいます。
チップの交換に時間が掛かるのと、交換の頻度が多いと量産効果が出てきません。
午前中の打ち合わせの時に、加工の切削回転数を少し遅くして、送りのスピードを少し早くし、切削量を少し増やす方法で加工できないか、試作するように言ったのですが、先ほど途中経過が出て今までよりは良好との報告がありました。
加工単価を決める時には、その製品を仕上げる加工時間で決めます。
そして、それで予算が通ったら加工に掛かるわけですが、加工現場としてはより利益を上げるために当初に計算して出した予算額より安く加工しようとします。
その為に、最初に検討するのが治具の回転を少しでも速くして、そして送りスピードを極限まで上げようとして加工時間の短縮を考えます。
今回もその方法をとったのですが、それが逆に工具寿命を縮めることになったようです。
急がば回れではありませんが、加工現場では時々こういう事が起きます。
しかし、これもノウハウとして自社の財産になります(笑)。