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獺祭オークション

2020.11.12

香港のオークションで日本酒の「獺祭」4合瓶1本が84万円で落札されました。

落札したのは「どこの誰?」 新聞記事には出ていません。

ちなみにこのお酒を造るために使用されたお米は栃木県産の「山田錦」で酒造メーカーの旭酒造が最高級の「獺祭」を作るためにコンテストを開催して優勝したお米です。

1俵(60キロ)50万円で優勝した農家から購入したとのことです。

このお米の価格も一般市販価格の25倍ということです。

単純割すると8,300円/キロとなってアマゾンで売っているお米が400~500円/キロなので20倍くらいは高いようです。(この差はどうしてなのか?解りません)

旭酒造の社長の談話がネットで公表されていましたが、「日本は生産性が低いと言われているが品質の良い物はそれ相応の価格で売れば良い。」とのことでした。

時々こういうことは感じます。

当社は機械部品を作っていますが、何故か?安売り競争に巻き込まれてしまいます。

それぐらい製品に特長がないということなんでしょうが、時々「なんで?」と思うことがあります。

例えば鋳物製品ですが、この頃鋳物製品の加工をする業者さんの廃業が増えているようで当社にも引き合いが増えてきています。

そこで一番の問題は「価格」です。

当社の見積もり価格の半値が相手先様の希望単価です。

当然お断りしますが「何とか・・・」となります。

しかし、その価格では・・・廃業される会社と同じ道をたどります。

時々そういった工場を見させていただくことがありますが、共通点があります。

社内設備が非常に古く(50~60年前のような工作機械)、働いている人も若い人はいません。(見た感じ60歳以上の人ばかり)

やはり、それ相応の価格でないと続きません。

安くしようと海外にとなりますが、どこでもできる製品は海外になるのかもしれません。

大昔、私の友人が繊維商社にいたのですが、当時は「中国生産」へ日本の繊維産業が雪崩を打っていました。

そして日本の繊維産業は見る影もないような状態になりました。

その友人曰く、中国が高くなったら次はインド、その次はアフリカかな?と言っていました。

現況はなんとなくそんな方向になっているからと感じています。

中国が世界の工場なんて言われた時期がありましたが、最近は中国から東南アジアの国へという流れが起きています。(中国存在感は依然として高いものが有ります)

当社も、中国から機械部品を仕入れているのですが、近々ベトナムから機械部品を仕入れることになります。

但し、当社の生産設備は増強と更新は続いていきます。

 

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