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ゼロ金利政策
2022.09.08
「NY原油90ドル近辺で膠着」と言う記事が出ていました。
OPEC(石油輸出国機構)プラス(ロシアなど)が減産すると決めましたが、これは相場を90ドル台で支えたい産油国の意向ですが、減産しても価格はそう上がらないという事です(従来は減産すると原油価格が上がっていました)。
欧米ではインフレ対策として金利を上げて行こうとしています。
先行きの経済が不透明・・・欧州では天然ガスの高騰(ロシア産の天然ガスを輸入しない)に起因する物価高と景気の減速が進んでいるのですが、インフレ退治を優先するために金利を上げていくようです。
景気が下振れしているときに金利を上げると景気は益々悪くなります。
欧州が不況になると、日本にも影響が出てきます。
日本の景気が不況になる恐れが出てきました。
そして円安がもっと進みます。
他国が金利を上げているのに日本はゼロ金利を維持しているからです。
昨日でしたか円安が一段と進んで1ドル144円を付けました。
輸出企業は良いのでしょうが、当社の立場では仕入れ原材料が半端なく上がってきています。
100%転嫁出来れば問題ないのですが、簡単には価格転嫁は出来そうにありません。
では!日本のゼロ金利を止めたらと言う意見が出てきそうですが、日本の中小企業はリーマンショックの時にゼロ金利政策やリスケジュール(金利のみ支払い元金は据え置き)で生き延びました。
随分前の話なんですが、その後東日本大震災が発生し景気の立ち直りにブレーキが掛かりました。
そしてコロナショックです。
ここで景気が落ち込みました。
結局、リーマンショック以前の業績に戻れない中小企業がたくさんあるという事です。
その為に、金利はおいそれとは上げれないのです(金利を上げるとかなり多くの中小企業が倒産してしまいます)。
中々もどかしいのですが、政府としてもこれといった解決策が出てこないので当面ゼロ金利政策を続けざるをえないようです。