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カーボンニュートラル
2022.10.18
10月17日の日刊工業新聞に「ホンダ、二輪塗装廃止」と言う記事が出ています。
カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)対策として、タンクや車体フレームの塗装を止めて他の方法で車体装飾をするというものです。
知り合いが、住宅の内装でフィルムを張るという仕事をしていますが、その方法とよく似ています。
トヨタもシールを張る方法で塗装工程を無くすようです。
技術の進歩だけではなく、例えばカーボンニュートラルのような規制を達成するために他の方法が考えられました。
塗料メーカーにとっては「一大事!」です。
膨大な市場が徐々に無くなっていきます。
関連する塗装関連の乾燥炉とか塗装機とか塗装ロボットとかが無くなって行きそうです。
影響は塗料以外にも大きく広がりそうです。
これからの時代は、予想しずらい世界になります。
当社は主に鉄系の材料を加工して機械部品を作っています。
将来的には需要は続くのか?
これは新素材と新制作方法が色々と開発されつつあります。
一つは、3D造形機の進歩である程度の形が出来上がってきます。
それを加工して精度を高める方法が第一段階ですが、その次には3D造形だけで完成形まで行きそうです。
次が量産効果です。
プラスチック製品では3D造形で一部の部品が置き換えられそうです。
プラスチック成型用の高価な金型がいらないのである程度の個数なら3D造形に分がありそうです。
この技術が進化すると、プラスチックの射出成型機の需要が大幅に減ります。
今までは、技術の進化や材料の進化という一つの土台から徐々に変化していくという世界だったのである程度は予想が付きました。
それが、予想だにしない発想や方法が別の世界からいきなり瞬間移動(タイムスリップ)してきます。
悲観的に考えていても仕方がないので、色々な業界へ首突っ込んで自社の力を柔軟に対応できるようにしなければならない時代になってきました。